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【ケーススタディ】女性の雰囲気をコントロールすると…

赤木博人です。
今回はケースを取り扱います。先日の記事でお伝えした、「雰囲気を作る」のイメージが伝われば、と思い共有します。

このケースのポイントは、2つです

一つは、観察よりも雰囲気に意識を向けるということです。

女性を観察することは大切ですし、今回の事例の中でも観察は行われています。ですが、観察は相手に意識を奪われる(相手に操作される)ことにも繋がります。ですのであくまで雰囲気のコントロールに意識を向けます。

もう一つは、シチュエーションの魔力です。

「14のシチュエーション」については、時折触れておりますが、今回のように、ケースを客観的に分析すると、シチュエーションの力の強さが分かります。ここに、モテない男性や、レベルが高い女性と付き合いたい男性が結果を出すための秘訣があります。

では、ケースを取り扱っていきます。

ケーススタディ

その女性と待ち合わせたのは、日曜日の夜遅く。

仕事を初めて数年という彼女は、20代中盤あたり。清楚な雰囲気でありながら、短めのスカートに高めのヒールといった服装。「弱いけどお酒を飲みたい」という彼女の希望に合わせて、有名なカフェバーに向かいます。

歩きながら、彼女の名前について尋ねます。「名前の響き、いいよね」「漢字で書くとどう書くの?」などと名前に触れながら、彼女について関心を持っている(体目当てではない)印象を与えます。

店に入ると、彼女は「日曜が何となく終わるのがつまらない」と話をしてきます。詳しく話を聞くと、職場ではなかなか出会いに結びつかず、たまには刺激が欲しかったのこと。

こういう退屈や、非日常を求めるシチュエーションは、距離を詰めやすくなります。「休みが何もなく終わって、平日が始まってしまうのは、寂しいよね」と共有ゾーンを作りにいくと、彼女の反応も悪くありません。

と、いうことで、テンポアップして会話を進め、恋愛の話へ。

彼氏いない歴を聞きながら、彼氏のいない間に遊んでいたのか聞き出します。

意外とお酒に弱い彼女。夜も遅いこともあり、ワインを一杯飲むだけでふわっとした動きになります。背筋がピンと伸びていた印象だったのが、左右に揺れています。ガードがゆるくなっている証拠です。

テンションが上がってきたので、もっと踏み込んだ話を振ることに。

彼女の将来の夢の話を聞きだしながら、そこに自分の夢の話をかぶせます。功を奏したのか、彼女が自分に対して食いついてきたのを感じます。成功のパターンです。

ただ、このままで終わると、「ちょっと尊敬できる、いい人」で終わるので、雰囲気を変えに行きます。

男性を意識させ、女性の願望を引き出す雰囲気にしていくための、ボディタッチに移行。

セオリーにあるように、横並びやL字の席ではないので、少しやりづらいのですが、手繋ぎにチャレンジ。

手つなぎというと、手相がメジャーですが、間や雰囲気をコントロールしていれば、「俺、手相見られるよ」などと言わなくても、「手見せて」くらいで触れることはできます。

最初は指から、徐々にギュッと握ります。

テーブル越しに手を取ったり熱くなってるよ、と耳を触ったり。

お酒の酔いが回り、顔が赤くなって来たら、「顔が赤いよ」と指摘します。

そう言うと、顔に手を当てる女性は多いので、一緒になって顔に手を触れてみたり、「耳も赤いよ」と指摘して耳たぶを触れるとボディタッチのステップアップに繋がります。(ただし、耳を出している髪型の女性に限ります。)

「知り合いの話だけど…」と前置きしながら、セックスに関する赤裸々な話を振り、「下ネタも話して大丈夫」という雰囲気に持ち込む。彼女も抵抗なく、自分の話を始める。

ここで、店が閉店の時間を迎えてしまう。会計をしたり、トイレに行ったりと、雰囲気がやや日常モードに戻りつつあるのを感じます。

そこで、店を出た後は、すぐに手をつなぎ。再び彼女との雰囲気を作りにかかります。ワイン一杯で本当に酔っているのか、それとも彼女自身の理性を無くしたい願望なのか、歩き方はぎこちない。体を寄せ、こちらの歩く速度に合わせてきます。

誘っても大丈夫と判断し、近いという彼女の自宅への移動を提案。「会ったばかりだから」と言い訳をしながらも、足は自然と彼女の家の方向へ。店での会話での信頼関係作りの影響か、彼女の理性よりも場の持つ雰囲気が勝り、最後は了承。2人で彼女の家に向かいます。

ケースの解説

さて、ケースを一つご紹介しました。何かの参考になったかもしれませんし、もっと別のやり方でうまくやれる、と思われたかもしれません。

私からみた、このケースのポイントを解説して行きます。

退屈・非日常を求める女性の属性

このケースでは、女性が日常に退屈していて、別の世界の人と関わりたいという願望が強く出ていました。

・「職場では出会いがない」という発言
・「日曜の夜が何となく過ぎるのが嫌だ」という思い
・普段の真面目な感じとは異なる服装

などの点からも、彼女の心理が見て取れることでしょう。

こういう場合は、非日常の雰囲気に持っていくことが大切です。日常の話をクドクドしたり、「友達」になろうとするのは効果的とは言えません。むしろ、「しがらみのなさ」を徹底的に活かす必要があるのです。

その点、

・行ったことのないバーに連れていく
・仕事の話とかを振らない
・深い話や下ネタ

などの行動は、彼女のニーズを満たすものであったと考えられます。

雰囲気をコントロールする

このケースでは、

共感→ハイテンション→深い話(自己開示)→下ネタ→ボディタッチ

と、女性と短期間で親密になるための雰囲気のコントロールが行われています。

最初からハイテンション、下ネタ全開であれば、「チャラい人」で終わります。逆に最後まで真面目な人であれば、彼女の側も自分をさらけ出すことができなかったでしょう。

ちょっとした伏線

最初の段階で、「名前を褒める」などの行為がありましたが、これが後に自宅に行くための伏線になります。彼女が、知り合ったばかりの男を自宅に招くという決断をするときの判断材料になります。

女性は、体を許した後に後悔したくないという思いがあります。その時は生欲が高まっていたとしても、理性でセーブしようとします。

ですので、事前にある程度の誠実さや、男性側の情報公開を行っておくことで、それを防ぐことができます。

もちろん、名前を褒める以外にも、女性に「(誰でもいいからヤリたい訳ではなく)自分に関心がある」と思わせる手段はたくさんあります。

ミス・改善点

結果としてはうまくいっているようですが、ミスや修正点もいくつかあります。

まずは、カフェバーでの席の配置です。ここはやはり、セオリー通りの隣がL字型の席の方が有利に立てます。対面席はテーブルを挟むので、心理的に距離がありますし、無意識に圧迫感を与えます。さりげない腰や髪などへのタッチもやりづらくなります。

もう一つは、店を出るタイミングです。このケースでは、閉店ということで、流れが切れてしまった感があります。居酒屋で酔っ払っていても、店の外の空気を吸えば我に帰るように、女性も、店から出るタイミングで、冷静になる傾向にあります。

ですので、店を出るタイミングは、ある程度盛り上がっているピーク時を狙うことが大切でした。その辺りをコントロールし切れていなかったように思えます。

そして、店を出るタイミングこそ、積極的にアプローチをするべきです。女性が次の展開を冷静になる前に、一気に距離を詰めるほうが良いでしょう。このタイミングで、キスなどができれば、女性も誘われる覚悟ができてくるでしょう。

年齢・外見・トーク力がなくても、突破口はある

今回は、ケースを一つご紹介しました。

こうした、事例を一つ一つ見るたびに確信することがあります。それは、恋愛を学ぶことで、外見やトーク力、年の差といった問題は乗り越えられるということです。

私がお会いする男性の多くは、自信を無くしています。年齢や外見を気にして、他者と比較され、「自分はダメだ」と思っています。

そんな人たちだからこそ、恋愛というものを、スキルやある種の学問として学んで欲しいと思います。

貴重な時間を割いてお読みいただいたあなたにとって、何か参考になることが一つでもあれば、非常に嬉しく思います。

執筆者: 赤木博人

性格は、内向的、人見知り。 日本有数の大学を卒業し、一部上場企業への就職もできたが、なんと恋愛、心理学、催眠の研究に没頭するためにだけに就職を完全放棄し研究活動に専念する。ハマったものはトコトン追求したいという極端な性格。 女性と会話をするたびに紙に書き起こして検証するような日々をおくり、数多くの失敗を重ねながら、ノウハウの検証を続ける生活を10年以上続ける。 現在は心理学や催眠、NLPの理論を恋愛の現場で検証し、「現場で使える恋愛ノウハウ」の普及活動に専念する。

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