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「イジらない」という選択肢

赤木博人です。
恋愛ノウハウで非常によく見かけるのが、「女性をイジりましょう」というものです。確かに、イジられてキャッキャとはしゃいでいる女性を見ると、楽しそうに見えますし、合コンやパーティで巧みに女性をイジって場を盛り上げている男性を見ると、「自分もやってみたい」と思うかもしれません。

ですが、もしもあなたが、恋愛に真摯に取り組むあまり、関係性や文脈を考えずに「イジる」ノウハウを実践しているのであれば、(まして、それで冷ややかな反応をされたことがあるのであれば)「イジらない」という選択肢も持つべきなのです。別の視点から言いますと、

安易に、イジる=モテる、と考えるのは避けた方がよいでしょう

ということなのです。以下、3つの観点から理由を述べていきます。

理由1 安易な「マウンティング」は逆効果

イジるという行為が持つ性質の一つに、マウンティングがあります。相手よりも自分の方に優位性があることを示そうとすることです。

イジりが成功して、女性に対して主導権が取れたり、「からかう・からかわれて喜ぶ」の関係性ができたらよいのですが、当然失敗することもあります。

考えたくない話ですが、女性から見てあなたが「格下」だと思われている場合、

「そこまで、慣れ慣れしくされたくない…」
「なんで、この人にそこまで言われなきゃいけないの?」

と思われてしまうことになるのです。

理由2  時代の流れの変化

時代が変われば、若い女性の価値観も変わります。その一つが、「テレビを見ない=カッコいい」という価値観。

これが何を意味するかといえば、「お笑い番組のコミュニケーション」を魅力的に感じる女性が減少しつつあるということです。

「イジる」とか、「ツッコむ」といったコミュニケーションが魅力的に見えるのには、確実にタレントやお笑い芸人がやっているテレビ番組が大きく影響しています。(関西弁が圧倒的にモテるのは、そのため)

そういった、お笑い番組的なコミュニケーションが流行らなくなっているということは、お笑いタレントのマネをしたからといって、女性にウケることには繋がらなくなるのです。

理由3 美女ほど、「イジり」を求めていない

最後に、個人的な見解や、私自身の美女の定義に基づいた意見で申し訳ないのですが…レベルの高い女性であればあるほど、イジりを求めていません。容姿だけでなく、知性や品格もあるような、「まさに理想的」と言えるような女性。そういった女性であれば、もっと内面の深いところを見ています。軽いノリや安易なイジりなど、表面上のコミュニケーションはあまり求めていないのです。

もちろん、上品なユーモアのあるからかいや、自分が価値のある男であることを十分に示した上での「ネギング」は、女性の心を刺激して、自分のことを追いかけさせることにも繋がるでしょう。ただ、それは「イジる」とは全く別のものです。

以上、3つの理由を述べました。

私がこのようなことを書いたのは、特に恋愛ノウハウを勉強した方の発言を聞いていると、

「ここで、女性とイジればいいんですよね!?」
「どうやってイジればいいんですか?」

といった、「イジることが前提」となっている感じがしたからです。

もちろん、それが功を奏して、(色々なキャラクターを女性に演出して)うまくいくこともあります。ただ、無理にイジろうとしなくても、ご自身の長所を伸ばすことに意識を持って行った方がよいケースもしばしばみかけます。例えば、私の知っている例でも、話が苦手で、黙って聞いていることしかできなくて、それでも理想の女性と付き合えている男性がいます。

ノウハウは大切です。男としてのレベルを上げるために色々なキャラクターを持つことも大切です。ただ、時にはノウハウに呑まれすぎないように、注意も必要です。

「イジらない」という選択肢も、忘れずに持っていてほしいと思います。

執筆者: 赤木博人

性格は、内向的、人見知り。 日本有数の大学を卒業し、一部上場企業への就職もできたが、なんと恋愛、心理学、催眠の研究に没頭するためにだけに就職を完全放棄し研究活動に専念する。ハマったものはトコトン追求したいという極端な性格。 女性と会話をするたびに紙に書き起こして検証するような日々をおくり、数多くの失敗を重ねながら、ノウハウの検証を続ける生活を10年以上続ける。 現在は心理学や催眠、NLPの理論を恋愛の現場で検証し、「現場で使える恋愛ノウハウ」の普及活動に専念する。

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